アスベストは、ケイ酸マグネシウム塩が主成分の繊維状鉱物で、地中から産出される岩や石の一種です。
「高抗張力」「不燃性」「耐熱性」「耐薬品性」「絶縁性」「耐久性」「親和性」といった特徴を持っているため、ひとつで多くの特徴を持つ天然資源として重宝され、耐火被覆材等として建物の天井裏や壁内部に吹きつけられたり、スレート材、ブレーキライニングやブレーキパッド、防音材、断熱材、保温材などで使用されていました。
しかし専門家の研究により、健康被害につながる危険性が問題視されて、1975年に建築物における吹き付けアスベスト含有率5%以上の使用が禁止されました。1980年にはアスベスト含有ロックウールが日本石綿協会の自主規制により製造禁止、1995年に吹き付けアスベストの使用が禁止されました。
2004年に含有率1%を超えるアスベスト製品の製造・使用が禁止となりました。
現在では「建築基準法」「大気汚染防止法」「廃棄物処理法」等の法律でアスベスト廃棄物の適切な処理についても規制されています。
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