近年、社会全体での環境問題への関心が高まり、企業にはより環境負荷の少ない製品やサービスの提供が求められています。また、消費者もそうした製品やサービスを選択しようとする意識が高まっています。
こうした中で、製品やサービスが作られ、使われ、捨てられるまでの間に環境に与える影響を数値化して表すLCA(ライフサイクルアセスメント)が注目されています。これは、ライフサイクル(LifeCycle:資源調達から製造、輸送、使用、廃棄処理まで)の全工程にかかるアセスメント(Assessment:影響評価)のことで、モノである「製品」以外に、「サービス」や、「製造プロセス」「廃棄物処理プロセス」等のシステムも対象となります。
例えば、企業が自社製品についてのLCAを調べて公表することで、「その製品を構成する原材料の採掘段階」「製品を構成する部品・材料の製造段階」「出荷から消費者に届けられるまでの流通段階」「消費者による製品の使用とそれに伴う修理・メンテナンスを含む使用段階」「消費者の手を離れた製品が再使用・リサイクル・廃棄される処分段階」までの全てにおいてCO2排出量を具体的な数値をして知ることができます。
これが製品サイクルにおけるCO2排出量の見える化で、「カーボンフットプリント」と呼ばれています。
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