一般的なプラスチックは石油を原料としていますが、石油以外の多様な原料から作られる生分解性(せいぶんかいせい)プラスチックは、「天然素材系」「化学合成系」「微生物生産系」などに分けることができます。
カニの甲羅に含まれるキトサンや、植物のデンプンを発酵させた素材などを原料としています。
トウモロコシやサツマイモなどのデンプンから化学合成して作られたポリ乳酸を原料とする「植物由来系」と、石油を原料として生分解性機能を持つ「石油由来系」があります。
バクテリア、カビ、藻類等の微生物の体内で作られるバイオポリエステルを原料としています。
1.トウモロコシ(デンプン)を原料とする生分解性プラスチックの場合、まずデンプンを発酵させて乳酸樹脂を作ります。 2.乳酸樹脂を合成・成形して、生分解性プラスチック製品に加工していきます。 3.使い終わった製品は、埋立やコンポストで微生物によって分解され水とCO2になります。 4.分解によってできた水とCO2は、自然環境の中で植物の光合成に利用されて再びデンプンが作られます。
参考資料:NTT技術ジャーナル2005.02「生分解性プラスチックについて教えてください」