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 天然ガスは、自然界において地下に存在する無色透明で高カロリーの可燃性ガスの総称です。その種類は大きく分けて、比較的浅い層の油田・ガス田から採取される在来型天然ガスと、採掘に高度な技術と高い初期コストが必要でほとんど開発が行われていない非在来型天然ガスがあります。岩の層の中に含まれているシェールガスもこの非在来型天然ガスの一種です。
 シェールガス以外の非在来系天然ガスとしては、コールベッドメタン、タイトガスサンド、深層天然ガス等があります。
 採掘が難しく高いコストが必要なシェールガスは、昔からその存在が知られながら天然ガス資源として本格的な開発は見送られてきたそうです。
 しかし、1990年代以降のガス採掘の技術革新やアメリカでのガス需要の増加、天然ガス価格の上昇などを背景に、最近シェールガスをはじめとした非在来型天然ガスが、アメリカを中心として新たな天然ガス供給源として注目を浴びているそうです。

参考資料:石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料 シェールガスの広がり 
参考資料:石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料 非在来型天然ガス開発技術の現状 

 天然ガスは、他の化石燃料に比べて燃焼時に発生するCO2、NOx、SOx等の量が少なく、環境への負荷が少ないエネルギーといわれています。
 人々の環境に対する意識の高まりや、今後ますます導入拡大が見込まれる環境規制の影響もあり、燃料として従来の石炭や石油から天然ガスに切り替えて、CO2排出量削減に取り組んでいる火力発電所も増えているそうです。
 また、燃焼時だけでなく、採掘から加工・輸送等の各段階での排出量も含めたライフサイクルでの評価においても、天然ガスは化石燃料の中で最もCO2排出量の少ないエネルギーであることが確認されています。

 一方で、シェールガスを採掘する際には大量の水が必要となるため、水を使用する産業や農業など他の分野で水不足の影響が発生する可能性が問題視されています。特にアメリカでは地下水の過剰な汲み上げによる影響が問題となっており、シェールガスの採掘の増加に伴うこうした地下水への影響が問題視されています。
 さらに、非在来型天然ガスの埋蔵量は在来型天然ガスの5倍以上に及ぶとされており、そのうちの50%を占める埋蔵量があるとされているシェールガスは、次々と新たな採掘に向けた開発が進められており、新たな採掘現場や運搬用パイプライン等を整備する際に周辺地域に環境破壊や環境汚染などの影響を及ぼす可能性があることも問題視されています。

参考資料:注目集まる非在来型天然ガス[前編] 


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