それは、純国産の自然エネルギーを利用して、同じ電力量を発電する際のCO2排出量が火力発電の数十分の一、原子力発電の半分程度ですむ地球環境に優しい発電方式だからです。
国内の地熱発電は1970年代の石油危機以降に注目され開発が進められていましたが、その後に原子力発電普及や化石燃料価格の下落もあり、それ以降はあまり注目されていませんでした。しかし、京都議定書から始まった地球温暖化の原因とされるCO2削減に、世界が関心を持って対応していることもあり、火力発電より発電出力が小さな地熱発電所でも、CO2削減に役立つ発電方式として新たな注目を集めています。
地下のマグマから得られる蒸気や熱水を利用する地熱発電は、火力発電や原子力発電のように燃料を海外からの輸入に頼ることがない純国産エネルギーのため、輸入に伴う為替や燃料価格の変動によるコスト面のリスクもありません。こうした面からも日本では100%国産資源による発電方式としても注目され、新たな開発も進められているようです。
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