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 現在、実用化されている発電方式としては、ウラン鉱石を利用した原子力発電、石油・石炭・天然ガスを利用した火力発電、ダムの水を利用した水力発電等が主流で、この他に自然エネルギーによる太陽光発電風力発電等も大規模な施設で発電が行なわれています。
 燃料を使わず自然エネルギーを利用する環境に優しい発電方式として最近注目されているのが、地球の中核で燃焼し続けるマグマの熱を利用して発電するのが地熱発電です。
 具体的には地中のマグマ溜りの熱が地下水を加熱することで形成された地熱貯留層(約250℃以上の熱水・蒸気の溜まり)から得られた蒸気で、発電機のタービンを回し発電します。
 国内で実用化されている地熱発電所は東北や九州地方がほとんどで、まだ全国で18ヶ所(2009年8月現在)だけです。発電出力の合計も50万kw強で、これは国内の総発電出力の0.2%前後に相当する小規模な発電出力で、今後のさらなる普及が期待されています。

 それは、純国産の自然エネルギーを利用して、同じ電力量を発電する際のCO2排出量が火力発電の数十分の一、原子力発電の半分程度ですむ地球環境に優しい発電方式だからです。
 国内の地熱発電は1970年代の石油危機以降に注目され開発が進められていましたが、その後に原子力発電普及や化石燃料価格の下落もあり、それ以降はあまり注目されていませんでした。しかし、京都議定書から始まった地球温暖化の原因とされるCO2削減に、世界が関心を持って対応していることもあり、火力発電より発電出力が小さな地熱発電所でも、CO2削減に役立つ発電方式として新たな注目を集めています。
 地下のマグマから得られる蒸気や熱水を利用する地熱発電は、火力発電や原子力発電のように燃料を海外からの輸入に頼ることがない純国産エネルギーのため、輸入に伴う為替や燃料価格の変動によるコスト面のリスクもありません。こうした面からも日本では100%国産資源による発電方式としても注目され、新たな開発も進められているようです。

岩手県 松川地熱発電所

参考資料:日本経済新聞 2009年1月3日「地熱発電所20年ぶり新設」 
参考資料:日本の地熱エネルギー 
参考資料:資源エネルギー庁 新エネルギー政策について 


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