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 地域冷暖房が実際に行なわれている名古屋駅周辺の都心地下には、複数の建物に冷暖房の熱源を供給する冷暖房センター(施設)が稼働しています。
 超高層ビル「ミッドランドスクエア」の地下に、名駅東エネルギーセンターが設置されており、周辺地域の対象建物に冷暖房のためのエネルギーを送っています。
 ここから供給される熱供給区域(熱供給対象建物)は、ミッドランドスクエアはもちろん、スパイラルタワー、地下街サンロード、名古屋ビルディング、第三堀内ビル、第二豊田ビル、愛知産業労働センターなど周囲一帯に及びます。
 こうした異なる事業者間の地域冷暖房のネットワーク化は全国で初めての試みとのことです。
 各ビルが個別に冷暖房設備を備えて供給する場合に比べ、環境性、省エネルギー性に優れた冷暖房を供給でき、CO2削減、ヒートアイランド現象の防止等にも役だっています。

参考資料:低炭素社会の実現に貢献する都市のエネルギー供給システム地域冷暖房(パンフレット) 

 冷房用の冷水は安価な深夜電力を利用して冷熱源機器で作られています。暖房用の蒸気は、都市ガスを利用した発電機から出る廃熱を利用するコジェネレーションシステムで、廃熱ボイラーから作られています。
 このガスタービンコジェネレーションシステムは、圧縮天然ガス(CNG)ボンベによる起動システムを保有することで、最大発生時などの非常時に電力を供給する非常用発電機も兼ねています。
 エネルギーセンターで作られた冷水や蒸気は、地下の専用洞道内の地域導管を経由して各建物に送られています。

出典:名駅東地区地域冷暖房(パンフレット)


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