人類は、昔から照明用光源として「炎」を利用してきました。 1879年には人類初の「電気のあかり」となる白熱灯が、1938年には今も活躍している蛍光灯が発明され、長い間光源の主役として利用されてきました。 LEDは1960年代に暗めの赤色と黄緑色が開発され、1990年代以前には表示用光源として利用されていました。 1993年に青色LEDが日本人科学者によって発明され、1996年には白色LEDが実用化されたことで、利用範囲が急速に広がり、新たな照明用光源として幅広い活躍が期待されています。 最近では、照明光源以外にもイルミネーションの電飾や、地下鉄の駅構内の看板内部光源、信号機などにもLEDの利用が増えています。
出典:平成22年版環境・循環型社会・生物多様性白書
「JR名古屋駅前クリスマスイルミネーション」 イルミネーション光源としてLEDを使用
「名古屋市営地下鉄駅内看板」 看板内部の光源にLEDを使用
参考資料:現代家電の基礎用語: 第13回:LEDとは
ヒノキ約1336万本分の 年間吸収量に相当する 約33万4000トンの CO2排出量を削減 ※ヒノキ1本の年間吸収量 =25kg相当で計算
全国で設置されている信号機(車両用112万灯、歩行者用87万灯※警察庁の最新統計2006年3月末現在)を全てLED式に変えた場合、計算上では8億8300万kw/時の電力を節約する省エネ効果があり、年間で約33万4000トンのCO2排出量を削減できます。 これは、1年間で約1336万本のヒノキが吸収できるCO2の量に相当します。
参考資料:LED照明推進協議会:LEDについて