通常のアスファルト舗装では、雨が降ると路面に水が溜まります。これにより、車輌の走行性や歩行者の歩きやすさを低下させ、事故などにもつながる危険性が指摘されています。
こうした雨天時の路面排水対策として、「透水性舗装」や「保水性舗装」が実用化されています。
透水性舗装と排水性舗装の違いは、簡単にいうとその目的が違うということです。
透水性舗装は、雨水を積極的に地中に浸透させることを目的としています。路面の水をそのまま地下に浸透させるため、設計許容量を超えた豪雨時などに起こる下水や河川の氾濫の防止や植生・地中生態の改善、地下水の涵養等の効果があります。
保水性舗装は、雨水を保水性舗装材に保水・吸収し、状況に応じて保水した水を蒸散させ、舗装面の温度を抑えることを目的としています。吸収能力以上の余分な雨水は地中に浸透されるため、豪雨時などに起こる下水や河川の氾濫の防止や植生・地中生態の改善、地下水の涵養等の効果があります。
この他にも、路面の排水対策用舗装としては、路面の下に不透水層を設けて、路面の下に水が浸透せずに、排水処理施設に排出させる「排水性舗装」もあります。
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