住宅を含めた建築関連のCO2排出量は、日本の総排出量の約40%を占めると言われています。
そこで、建築時の排出量を抑制する努力とともに、居住時の省エネ、創エネによって、建築時の排出量をカバーするような仕組みにより、ライフサイクルでトータルのCO2排出量がマイナスになる住宅の研究・開発が始まりました。
これが、「LCCM(Life Cycle Carbon Minus:ライフサイクルカーボンマイナス)住宅」です。住宅の建設・運用・解体・廃棄までの一生涯に排出するCO2を徹底的に減少させるさまざまな技術導入と、それらを使いこなす省エネ型生活行動を前提としたうえで、太陽光、太陽熱、バイオマスなどの再生可能エネルギー利用によって、地球環境の改善を促進する、極めて地球にやさしい住宅を目指しています。
このLCCM住宅の開発・研究に取り組んでいる独立行政法人建築研究所によると、住宅のCO2排出量収支合計がマイナスになる時点は、当初建築後30年から35年程度と予測されていましたが、実際にモデルハウスでの運用の結果を踏まえて30年もかからずに、総排出量ゼロを達成できるとされています。
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