アメリカの国立大気研究センターの試算では、地表から約3mの深さにある永久凍土層のうち、2050年までに半分以上、2100年までに約90%が融けると予測されています。 永久凍土は深いところでは地下数百mにまで及んでいるところもあり、全ての永久凍土が融けて1/10になるわけではありません。
しかし、地下約3mまでの浅い部分の永久凍土が融けても、そこに含まれる有機物が分解されることでメタンガスや二酸化炭素が発生して、地球温暖化が急速に加速する可能性があります。
また、地盤沈下発生により建物や道路、施設などに影響が及ぶと共に、永久凍土の上に生えている森林やその地域に棲む動植物など生態系にも大きな影響があると考えられます。
こうした永久凍土が融け出す問題については、現在もまだ研究が進められており、今後の有効な対策が期待されています。
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