パームオイルとは、アブラヤシ(オイルパーム)の実や種から採れる油のことです。
この油は約90%を食用油として利用されていますが、食品以外にも石鹸・洗剤、化粧品などたくさんの用途に使われています。さらに、石油代替燃料や地球温暖化の対策としてのバイオディーゼル燃料としても注目されています。
パームオイルの原料となるアブラヤシの実は、収穫後に保存がきかない性質があるため、効率的に大量生産するために大規模な製油工場と大規模な農園を併設したプランテーションが、最適な栽培方法とされています。
プランテーションの開発に伴う問題としては、違法な開発での火入れによる森林火災、土地をめぐる紛争や森林に依存している住民の経済や文化への影響、森林が少なくなることによる動物による農作物被害等が挙げられています。
こうした環境問題を解決するために、「持続可能なパームオイル」の基準を決め、認証を与えるために設立された国際的なNGO(非政府組織)として、「持続可能なパームオイルのための円卓会議(RSPO)」が2003年の発足しています。この組織では、パームオイルに関連する企業や団体が協力して、世界規模で環境配慮型のパームオイルを認証する取り組みを行なっています。
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