「マングローブ」とは特定の植物の名称ではなく、熱帯・亜熱帯地域の主に川の河口付近の真水と海水が混じりあう場所(汽水域)に生育する植物群の総称です。高山植物や湿原植物等と同様に、その言葉には多数の種類の植物が含まれています。
マングローブに含まれる植物群には、いくつかの共通した特徴があります。その一つが、本来地中にあるはずの根が地上に姿を現していることです。これは「呼吸根」と呼ばれ、満潮時に地面が冠水しても大気中から酸素を採り入れる役割を果たしています。
この他にも、塩分に強い点もマングローブの特徴です。一般の植物は塩水を与え続けると枯れますが、マングローブは塩水に囲まれた環境でも枯れません。しかし、マングローブがどのようにして塩分を排出したり濾過したりしているのか,詳しいメカニズムについては全くわかっていません。
ちなみに、国内で見ることができるマングローブは、「メヒルギ」・「オヒルギ」・「ヤエヤマヒルギ」・「マヤプシキ」・「ヒルギダマシ」・「ヒルギモドキ」・「ニッパヤシ」以上の7種です。
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