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 世界の森林はさまざまな要因により減少を続けており、地球規模の環境問題となっています。この要因の一つとして、その国の森林関連法規やワシントン条約、ILO基準など国際条約に違反して森林伐採が行われる「違法伐採」が指摘されています。
 フェアウッドという言葉は、もともと木材の持続可能な利用を推進するためにNGO/NPOなど民間団体が進めていた「フェアウッドキャンペーン」が使用していたものです。
 このフェアウッドの利用を促進することで、違法伐採によって得られた木材の輸入や使用を食い止め、無秩序な違法伐採を阻止することができるそうです。
 こうした民間の取り組みを受けて、日本政府もフェアウッドの概念を導入し、国有林における合法で持続可能な木材の供給の促進に取り組んでいます。
 また、林野庁では「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」を定めています。

参考資料:FAIRWOOD PARTNERS 木の流れから、未来をつくる。フェアウッド・パートナーズ 
参考資料:FoE Japan | 森林プログラム(違法伐採抑制) 
参考資料:中部森林管理局/フェアウッド 

 フェアウッドは、単に合法的な伐採・取引だけでなく、森林の周辺環境に配慮した社会的に公正な木材です。そのため、フェアウッドを利用する事で違法伐採を無くすだけでなく、持続可能な森林管理を実現することにもつながります。
 持続可能な管理がされている森林では、木材を伐採して使っても、森林再生が適切に行われるので二酸化炭素の吸収源としての機能が保たれ地球温暖化の緩和にもなります。
 また、多様な生物の生息の場として様々な命を育み、水源を守り、土砂災害を防止するなどといった、森が持つ公益的なはたらきを保ち、生物多様性の保全にも配慮できます。
 さらに、森林保護と社会的に公正な取引によって、森林の恩恵を受けている先住民や地域社会、労働者の生活環境や文化、経済を適切に守る事もできます。
 特に世界有数の木材消費国の日本において、フェアウッドを積極的に利用することは、国内だけでなく海外の森林環境を維持・改善に多いに役立ちます。

参考資料:環境省地球環境局【森林対策】-世界の森林を守るために 


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