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 生物・生命を意味する「バイオ(Bio)」と、模倣を意味する「ミミクリー(Mimicry)」の2つの単語をあわせた造語の「バイオミミクリー」。
 言葉としては、まだ一般的には広く知られていませんが、企業や大学の研究開発部門では現在急速に成長している研究分野です。生き物の形や仕組みに学ぶものづくり自体は以前からありましたが、バイオミミクリーは省資源、廃棄物削減、抵抗軽減、機能性向上など、環境負荷が小さく、人間が抱える問題を持続可能なもので解決できるという点から、改めて注目されているようです。
 この研究分野には、「生き物の形態を真似る」「生き物がモノを作るプロセスを真似る」「自然の生態系システム全体を真似る」の3つの段階があります。
 それぞれにおいて、自然界から学ぶことが問題を持続的に解決する設計上のヒントだけでなく、長い年月を重ねた最良の適応例モデルとしても役立っているそうです。
 バイオミミクリーは、工学や化学のモノづくりの分野だけでなく、医療、エネルギー、ロボティクスなどの分野でも研究が進んでおり、その成果が今後次々と実用化されることが期待されています。

参考資料:バイオミミクリー--自然に学ぶインダストリアルデザイン - CNET Japan 
参考資料:サステナブルなアイデアは自然界から学ぶ。バイオミミクリのオンラインデータベース「Ask Nature」 | greenz.jp グリーンズ 

 自然界から優れたデザインや問題解決のヒントを引き出す「バイオミミクリー」の研究成果は、私達の身近なところですでに実用化されているものもあります。
 例えば、鋭角な形状の500系新幹線の先頭部分の形もその一例です。これは、カワセミのくちばしを元にデザインされています。カワセミは、餌を採るために高速で水中に飛び込みますが、くちばしが最も空気抵抗が小さい形をしているため、水しぶきがとても小さいことが特徴です。そのカワセミの研究成果から、走行時の空気抵抗を抑えて、騒音削減を実現するための新幹線として開発されました。

500系新幹線 カワセミ

 また、表面のトゲによって動物などに付着するオナモミの実を参考にして何回でも付けたり剥がしたりできる面ファスナー(通称:マジックテープ)が開発されました。
 この他にも、表面の水をはじく構造を持つハスの葉の研究により、レインコートなどの水を弾く「撥水加工」の素材や、外からの水を通さず中の水蒸気を発散するスポーツウェア等の開発につながっています。

オナモミの実 ハスの葉

参考資料:【バイオミミクリ】自然に学ぶ技術を探せ!〜 JFSバイオミミクリ・プロジェクト | ジャパン・フォー・サステナビリティ Japan for Sustainability 


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