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 栽培漁業と養殖漁業は、卵や稚魚の段階から人の手によって人工的な環境で魚介類を育てることについては共通しています。
 栽培漁業とは、卵から稚魚になるまでの最も弱い期間を人工的な環境で守り育て、無事に外敵から身を守れるまで育ったら、その魚介類が成長するのに最適な環境に放流し、自然の海で成長したものを漁獲する漁業です。
 一方養殖漁業は、卵や稚魚の段階から出荷サイズにに成長するまでを水槽やいけすで育てます。つまり、魚介類が子供の頃から大人になるまで、人の管理下で育てて漁獲する漁業です。
 つまり、この二つの漁業の最も大きな違いは、栽培漁業が一定の大きさまで育った魚介類を自然の環境に放流するのに対して、養殖漁業は放流をせずに最後まで人工的な環境で育てていく育成と漁獲の方法にあります。

参考資料:農林水産省/栽培漁業と養殖漁業の違いについておしえてほしい。 
参考資料:全国豊かな海づくり推進協会:栽培漁業(さいばいぎょぎょう)のQ&A 

 栽培漁業の対象となる魚介類は、第1に漁獲量が減少したもの、第2に比較的価格の高いものが対象となります。
 稚魚を育てるための水槽などの施設を整えたり、そこで働く人の人件費が必要になるため放流する稚魚の経費を考えて、市場で高い価格で取引される付加価値の高い魚種が優先的に対象となります。
 現在、栽培漁業としては、研究中の魚種を含めておよそ80種類の魚介類を育てて海に放流されています。
 その中でも育てている数の多いものは、魚類ではマダイ、ヒラメ、クロダイ。エビ・カニ類はクルマエビ、ガザミ、ヨシエビ。
 その他には、アワビやウニ等も多く育てられています。こうした特に数の多い10種類の魚介類だけでも、年間に1,000万尾以上を育てて海に放流されています。

参考資料:鹿児島県 水産技術開発センター:2002年版 水産ブック「栽培漁業」(PDF) 


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