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 ビオトープの語源は、ギリシャ語の「bio=生命」と、「topos=場所」を組み合わせた合成語「biotop」です。
 ドイツの生物学者ヘッケルが「生き物のすむ空間」として、その重要性を提唱したことがビオトープの始まりとされています。
 ドイツでは1976年に連邦自然保護法が制定され企業、政府、市民が一体となって森や林、池等を整備したビオトープづくりが広がっています。

《ドイツのビオトープ》

 日本のビオトープは1990年代から導入が始まりました。今では全国各地で湿地、湖沼、山林、水田、小川など様々な形式で作られており、湿地再生や里山再生のモデルケースとしても利用されています。

参考資料:平成10年版環境白書 第2章 第2節 1 生態圏を意識した取組 

 現在では、ビオトープについて多くの解釈がされるようなり、家の庭に緑を植えたり水槽や池などを設けて整備される小規模のビオトープから、地域固有の自然生態系を再現・構築するために河川や湖沼、森林、草地、湿地等を整備する大規模なビオトープまで様々な形で行なわれています。
 教育の一環として学校内にビオトープを設けたり、地域の自然環境の保護・保全・復元・創出などを目的として公共施設や工場、マンションなどの敷地内で新設されるビオトープも増えてきているようです。

主な自然環境にあるビオトープ
小石や砂の多い川原 小川
葦(ヨシ)原 湿原
ススキの草原 広葉樹林

 本来、ビオトープは野生の生き物が生息する場所であるため、人の手によって故意に餌をあたえることや過剰な保護は控える必要があります。また、生き物を放すときは周辺の生態系に配慮し、その地域に昔から住んでいた生物によって多様性を持った生態系を保てるようにすることが大切です。
 さらに、1ヶ所だけのビオトープを整備するのではなく、そこに棲む生き物が成育に応じて移動や撹乱ができるように、周辺エリアに複数のビオトープを設けていくビオトープ・ネットワークの形成が重要とされています。

参考資料:環境省HP「おしえてビオトープ」 


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