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 暗い部屋でもはっきりと見える時計の文字盤や、非常口の誘導看板など電気や熱などを使わずに光を放つ製品が身の回りには多くあります。
 こうした製品には光のエネルギーを内部に蓄える性質をもつ物質の蓄光(ちっこう・ちくこう) 材が使われています。
 この蓄光材は文字通り蓄えた光のエネルギーを徐々に光として放出することで、光源からの照射が断たれる暗い、または暗くなった場所でも蓄光体は発光することができます。その大まかな仕組みは、下の図のようになります。

 蓄光材は、主に化学性が安定している酸化アルミニウムを母体とし、他の酸化物と希土類元素などが結合されている物質で、天然にはない人工物です。
 同じように光を吸収して光る性質を持つ物質に蛍光材があります。しかし蛍光材は反射率の性質上、太陽光や蛍光灯(ブラックライト)が当たっている間は鮮やかな色彩を発しますが、残光性は持っていないため、光源からの照射が断たれる暗い、または暗くなった場所では発光しなくなります。
  それに比べ蓄光は、太陽や電灯などの光源からの光(紫外線)エネルギーを蓄積するので、 光源が断たれた後も蓄積されたエネルギーを放出することにより発光し続けることが出来るのです。

参考資料:蓄光塗料(蓄光・蛍光とは) 

 太陽光や蛍光灯などの光を吸収し自発光する特徴があるうえ、バッテリーなどの電源を必要としない蓄光材は、経済産業省の2007年度指針や資源エネルギー庁などの資料において、省エネCO2対策の有効な手段であることが示されています。
 蓄光材を利用している身近な製品には時計や玩具、イルミネーション、屋内・屋外看板などがあります。
 また、優れた蓄光性能で停電時などの暗い場所でも発光して明確に段差や危険箇所を表示できるので、地下街・駅ビル・病院・ホテル・デパート・マンション・高層ビルなど公共性の高い建物で避難経路を表示する避難誘導標識や蓄光タイルして利用されています。
 国土交通省では、夜間の暗闇の中でも確認しやすい特性を活かして、屋外の危険警告標識、河川の量水標、防災ステーションの蓄光ヘリサインなどにも利用されています。

参考資料:高輝度蓄光材を用いた製品について(PDF) 
参考資料:電気を使わない光、蓄光 - [照明]All About 


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