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 アジアやアフリカ、中南米などの開発途上国では、海外の企業がより安価で農産物や製品を入手するために、不当に低い価格設定で貿易が行われていました。このため、これらの国々で働く人々は貧困に苦しみ、生活のためにやむを得ず森林を開拓して農地にしたり、絶滅危惧種の動植物を捕獲してきました。その結果、貴重な自然環境が破壊される原因にもなっています。
 こうした問題を解決して、開発途上国の自立や環境保全を支援する貿易を通じた国際協力の新しい形態がフェアトレード(公正貿易)です。

【フェアトレード製品認証の仕組み】
出典:フェアトレード認証ラベルとは | Fairtrade Label Japan

 フェアトレードでは、開発途上国の生産者から直接、より高い値段で、継続的に商品を買うことで、社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで彼らが自らの力で暮らしを向上させ、自立できるよう支援しています。
 また、環境に対する配慮にも大きな違いがあります。生産者の生活向上を目的とするフェアトレードは、従来のような利益や効率を重視して、周辺環境の汚染や破壊などの悪影響を軽視する考え方をしていません。可能な限り農薬や化学肥料に頼らない自然農法や、生産地で採れる自然素材と伝統技術、手仕事を活かした生産によって、環境に優しく持続可能な社会の実現を目指しています。

参考資料:フェアトレードで新しい社会を作ろう! ジャパンフェアトレードセンター  

 以前のフェアトレードは、限られた理解のある市民による消費者運動レベルだったので、一般のマーケットとの接点がほとんどありませんでした。
 そこで、「フェアな値段でもっと買ってほしい」という途上国の生産者の声に応えて、「フェアトレードラベル運動」がオランダで誕生しました。
 1997年に、世界各国にあるフェアトレードラベル運動組織が1つにまとまり、FLO(Fairtrade Labelling Organizations International)「国際フェアトレードラベル機構」という国際ネットワーク組織が設立されました。
 FLOは、フェアトレードの国際基準を設定し、それを守って輸入された商品にラベルを与えることで、フェアトレード商品のマーケットシェア拡大を目指しています。

フェアトレード商品(コーヒー)

フェアトレードショップ

 最近は食品や工芸品などをはじめ、フェアトレード商品を専門に扱うフェアトレードショップもあり、大型小売店やコンビニなど各種の商業施設で様々なフェアトレード商品を目にする機会も増えてきているようです。
 FLOの国際基準を守って輸入された商品には、フェアトレード商品であることをあらわすラベルを貼ることが許されています。
 消費者はそのことを理解して、このラベル付商品を選んで購入することで、フェアトレードを通じて途上国の生産者を支援することができます。

参考資料:特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン 
参考資料:わかちあいプロジェクト - フェアトレード・難民支援・自立支援を行うNGO  


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