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 通常のアスファルト舗装では、雨が降ると路面に水が溜まります。これにより、車輌の走行性や歩行者の歩きやすさを低下させ、事故などにもつながる危険性が指摘されています。
 こうした雨天時の路面排水対策として、「透水性舗装」や「保水性舗装」が実用化されています。
 透水性舗装と排水性舗装の違いは、簡単にいうとその目的が違うということです。
 透水性舗装は、雨水を積極的に地中に浸透させることを目的としています。路面の水をそのまま地下に浸透させるため、設計許容量を超えた豪雨時などに起こる下水や河川の氾濫の防止や植生・地中生態の改善、地下水の涵養等の効果があります。
 保水性舗装は、雨水を保水性舗装材に保水・吸収し、状況に応じて保水した水を蒸散させ、舗装面の温度を抑えることを目的としています。吸収能力以上の余分な雨水は地中に浸透されるため、豪雨時などに起こる下水や河川の氾濫の防止や植生・地中生態の改善、地下水の涵養等の効果があります。
 この他にも、路面の排水対策用舗装としては、路面の下に不透水層を設けて、路面の下に水が浸透せずに、排水処理施設に排出させる「排水性舗装」もあります。

透水性舗装の構造 保水性舗装の構造
出典:社団法人日本道路建設業協会

参考資料:保水性舗装 - 社団法人日本道路建設業協会 
参考資料:保水性舗装と透水性舗装の違い | 環境工学株式会社 

 保水性舗装は、すき間のたくさんあるアスファルト舗装(アスファルト混合物)に、吸水・保水性能を有する保水材を注入・充填した構造となっています。
 このため、雨の日に路面に降った雨水を保水材が蓄えて、晴れた日には保水材に蓄えられた水分が蒸発します。その時の気化熱で路面温度の上昇を抑制する機能を有する舗装です。
 打ち水をした時と同じような効果が得られる舗装で、歩行者空間や沿道の熱環境の改善、ヒートアイランド現象の緩和が期待できます。
 真夏の晴天日では、アスファルト舗装の路面は60℃以上になるのに対し、保水性舗装の路面では40℃程度となり、約20℃の冷却効果があるというデータもあります。
 また、舗装に含まれる保水材の吸収能力以上の余分な雨水は地中に浸透されるため、豪雨時などに起こる下水や河川の氾濫の防止や、植生・地中生態の改善、地下水の涵養等の効果があります。

保水性舗装の概念図
出典:保水性舗装技術研究会ホームページ

参考資料:保水性舗装|東京都環境局 地球温暖化対策
参考資料:ヒートアイランド緩和対策マニュアル(愛知県)


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