「バイオレメディエーション(Bioremediation)」とは、「バイオ(bio)=生物」と「レメディエーション(remediation)=修復」を組み合わせた言葉で、日本語に訳すと「生物を利用した環境修復技術」となります。
この技術は、汚染された修復場所にもともと生息している微生物に水、酸素、栄養物質を与えて活性化させ汚染物質の分解を促進させる方法「バイオスティミュレーション(Biostimulation)」と、汚染物質の分解生物として新たに外部で培養した微生物を導入する「バイオオーグメンテーション(Bioaugmentation)」の2つに大別されます。
土壌の洗浄、焼却・廃棄、地下水の吸着・酸化処理などに代表される物理・化学的修復技術と比較して、バイオレメディエーションは「低コスト」「省エネルギー」「特殊な場合を除いて安全性が高い」「修復場所の損壊を最小限に食い止められる」「多様な汚染物質への適用可能性がある」等のメリットが挙げられています。
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