ラムサール条約は1971年「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」で、湿地およびその資源の維持・有効活用することを目的に「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」として、採択されました。 この条約は国際会議が開催された、中東の国イラン・マーザンダラーン州の都市「ラムサール」の地名にちなんで、「ラムサール条約」と一般的に呼ばれています。 日本は1980年に釧路湿原を登録して条約に加入して以来、国内の登録湿地数を増やしています。
北海道「釧路湿原」 日本で最初にラムサール条約に登録された湿地
参考資料:外務省: ラムサール条約
身近な湿地に名古屋市港区の藤前干潟があります。渡り鳥の中継地として国際的に重要なこの干潟は、2002年11月にラムサール条約の「国際的に重要な湿地」として登録されました。 ラムサール条約では湿地とは、沼沢地、湿原、泥炭地または水域をいい、低潮時における水深が6mを超えない海域を含むとされています。 湿地の条件として、天然か人工か、永続的か一時的かを問いません。また水が滞っているか流れているか、淡水であるか、汽水(淡水と海水が混ざった塩分の少ない水)であるか、海水であるかも問いません。
藤前干潟で見られる主な生き物
「コアジサシ」「カルガモ」「コサギ」「チュウシャクシギ」「キアシシギ」「ハマシギ」「アナジャコ」「ケフサイソガニ」「ヤマトシジミ」等
参考資料:環境省:ラムサール条約と条約湿地 参考資料:名古屋市:環境情報ネット 藤前干潟情報
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